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牡蠣の赤味噌そば@しろくろ・杉並区八幡山

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写真: 牡蠣の赤味噌そば@しろくろ・杉並区八幡山

写真: 燻し鯛かぶとの塩生姜らー麺@塩生姜らー麺専門店MANNISH亀戸店・江東区亀戸 写真: 箕輪家ラーメン(並)@箕輪家中野旗艦店・中野区中野

麺処 しろくろ
  杉並区上高井戸1-1-7

 人気店になったため大行列ができるようになり、それに伴ってご近所からのクレームが多発してしまった。このため、10月中旬から受付システムが導入されたので面倒いなーと足が遠のいていた。そんな中、12月初旬から提供が始まった期間限定麺が絶品だという話が聞こえてきたので訪れた。平日、開店前の11時10分にお店に着くと、まずは店頭に置いてあるタブレットにタッチして受付票を発券する。その受付票にはQRコードが印字してあるので、それを読み取ってLINEで登録するか、LINEをやっていない自分のような人間はモバイルフォンの電話番号を登録すれば、入店10分前を目安に呼び出されるという仕組みだ。実際やってみると思っていたよりも簡単で、発券番号は2番だった。そして近隣をブラブラしていると、お約束通り11時20分にスマホに無言電話があった。お店に向かうと4番までの人が呼び出されたようで、店頭の立ち並んでよいと厳しく区画されたスペースでしばらく待つ。定刻11時半にシャッターが上がり、一人ずつ入店の上、入って右手の券売機で食券を購入し、6席あるカウンター席に順番に座って配膳を待つことになる。今回は、限定の牡蠣の赤味噌そば1250円に加えて、店主さんお勧めセットの海鮮辣醤150円とガリバタ飯150円の食券も発券した。合わせて1550円は、昨今の感覚からいえば驚くことはない。
 三河屋製麺と書かれた麺箱から取り出され2杯分ずつテボで茹でられた麺はストレートの中麺。プリッとした弾力があってシコシコですすり心地が良い。スープは、十分な旨味を土台にして味噌の風味が際立つ素晴らしい味わい。説明書きによれば、たっぷりのカキを煮出した出汁に昆布を合わせ、そこに赤味噌と米味噌をブレンドした上で深みを出すために黒アワビの肝、蝦塩漬けと一緒に炒めたものでスープを作っているとのこと。魚介系は味わいとしては表には出ていないが、馬鹿舌には分からないところで黒子として大活躍しているのだろう。残ったスープをかけて食べるガリバタ飯があるのにグイグイ飲んでしまいそうで、途中で必死にセーブした。半分ほど食べた段階で別途注文の海鮮辣醤を投入。名前も見た目も辛そうだが、辛さのレベルが分からないため小さじ1/4程度ずつ入れて辛さ具合をチェックする。結局、提供量の2/3ほどを入れた。この海鮮辣醤はエビ、イカ、魚をたっぷりと使っているそうだが、これもスープ同様、魚介系が味や風味として前に出てくることはなかった。一方で、このぐらいの量だとスープがピリ辛の少し上ぐらいの辛さになって、丼が辛味噌ラーメンに変化。それでも全体のバランスが全く崩れないのは素晴らしい。具材はしっとりと軟らかいが肉の旨味が堪能できる肩ロースレアチャーシューに、こちらもしっとり軟らかく上品な味わいの鶏ムネレアチャーシュー、茹でてはいないし蒸してもいないなと思ったら低温の油でじっくりと煮たコンフィなのでしっとりと軟らかく旨味が逃げていないカキが3個、臭み等は全くなくホロっと崩れる食感で濃厚な海の旨味が詰まった鮟肝1片をメインに、イクラ、茹でた青梗菜、フライドオニオン、それに味噌ラーメンでは珍しいユズ皮が載っていて賑やか。
 ガリバタ飯は普通の大きさのご飯茶碗に半分ほどよそわれていて、最初は海鮮辣醤を溶き込む前のスープをご飯にかけて即席雑炊を1口2口。次は、麺と具材を食べ終えて、飲むのをセーブして残すように努めた海鮮辣醤が溶け込んだ辛味噌スープをかけて美味しく食べた。
 年明けは今のところ5日から営業の予定だが、その時以降もこのメニューの提供があるならもう一度食べたいと思わせる一杯だった。 

・お気に入り度:〇+

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